キトサン・キチンの応用(工業)

キチンはカニやエビなどの殻を原料として製造され、キトサンはキチンを脱アセチル化して得られます。分離膜、高分子凝集剤、粒状多孔質材、農業資材など最後のバイオマスとして幅広く応用されています。

キトサン・キチンの応用(工業)一覧

キチンの製造
キチンの工業的製造原料としてカニやエビなどの甲殻が使用され、製法によりキチンの品質に影響してきます。
キトサンの製造
キトサンはキチンを水酸化ナトリウムなどの処理で脱アセチル化させることにより得られます。
粒状多孔質材としてのキトサン
キトサンのタンパク質や金属など数多くの物質を吸着する性質を利用して生体触媒の固定化担体、クロマトグラフィー用担体などに応用されています。
高分子凝集剤としてのキトサンの利用
キトサンはカチオン性の高分子電解質として、高分子凝集剤として汚泥の凝集や脱水などに使用されています。
分離材料としてのキトサン、キチンの応用
キトサン、キチンは耐有機溶媒性、耐薬品性が高く、分離材料としての応用が期待されています。
キトサン、キチンの音響材料への利用
カチオン性ポリマーであるキトサンは音響材料(スピーカー、楽器など)へも利用されています。
キトサン、キチンの紙パルプへの利用
キトサン、キチンはセルロースと親和性が高く、カチオン性を示す性質を利用することで紙パルプへの応用が期待されます。
キトサン、キチンは重金属被害から身を守ります
キトサン、キチンは体内に入った不要な重金属を体外に排出する働きを持っています。
農業資材としてのキトサン、キチン
キトサン、キチンは植物生長促進効果や、耐病性増強などを示します。また土壌改良効果や連鎖障害の防止効果があることが経験的に知られていますので、甲殻類の殻などが肥料として利用されています。