分離材料としてのキトサン、キチンの応用

最後のバイオマスとして注目されるキトサン、キチンは分離材料として種々の分離膜(透析膜、逆浸透膜、限外ろ過膜、浸透気化膜、気化浸透膜、気体分離膜、キャリヤー輸送膜、触媒機能化膜、放出制御膜など)の応用が期待されています。キトサン、キチンは耐有機溶媒性が高く、有機液体分離材料として優れています。またキトサンは耐アルカリ性であり、キチンは耐酸性が高いために、目的に応じた用途の分離材料として使うことができます。

分離材料の適用範囲は幅広い条件が要求されるので、分子内に多くの水酸基やアミノ基の反応性官能基をもつキトサン、キチンは材料の機能化や材料強度の改善がしやすいものといえます。