身近な食品

セルロースは植物の繊維成分として穀物、野菜、果物のような農産食品のなかに植物の細胞壁の主成分として存在しています。キトサン、キチンはセルロース同様に身近な食品に含まれていて、中にはそのまま食べてしまっています。

例えばマツタケ、シイタケ、エノキタケ、シメジ、ナメコ、マイタケなどキノコのかたちを支えている細胞壁の主成分はキチンです。カマンベールチーズのようにチーズ全体がカビで覆われたもの、酵母菌などの菌類の細胞壁の主成分もキチンです。エビ・カニの甲殻の主成分がキチンです。また、イカの甲というか筋の部分、タコの軟骨様部分、貝類の硬組織にもキチンが含まれています。イナゴやハチノコのような昆虫の胴体、脚、翅など外骨格の主成分にキチンが広く存在しています。