キチンの人工皮膚

外的要因(やけど、事故など)により皮膚を損失したときには、体液の損失を阻止すると共に乾燥防止、細菌の増殖防止、腱・血管・神経などの保護をしながら正常状態に戻すことです。

人間の皮膚は表皮層と真皮層からなり、その中に毛穴や汗腺などがある。真皮は皮膚の再生能力を持っているために、真皮がすべて破壊されると皮膚の再生はできなくなります。そのために皮膚移植をする必要があります。皮膚移植は自分の皮膚ではいと移植できないし、自分の皮膚を使用するとしても限界があります。そこで、真皮が破壊されたものでも皮膚再生ができる人工皮膚が必要になります。

しかし、このような真の人工皮膚は難しく、真皮の残った創面を被覆して表皮の形成を促進するか、肉芽生成を促進して自家皮膚で置換するまで肉芽床を保護するものというものになります。

キチンは創傷治癒効果を持っているために、人工皮膚への応用として注目されています。