キチンのDDSへの応用
DDS(Drug Delivery System)は薬剤の放出を制御しながら目的部位に向かい効果的に投与する方法であり、薬剤の効果的な利用、副作用の軽減などの手段として多くの研究がされています。
DDSの手段として、膜状の担体から皮膚を通して薬剤を投与するもの、薬物と高分子物質との複合体成形物を生体内に埋没するもの、微粒子状のマイクロカプセルやリポソームなどにより血液内に投与するものなどがあります。
キチンと薬剤を組み合わせることにより、生体内へ埋没されたときにキチンの生分解性により薬剤の放出への利用などが考えられます。キチンは生体吸収性もよいことから副作用が軽減される点でも注目されます。